CAYHANE ELMA ロゴ> 林檎通信 >> 1998.06トルコ旅行記 
HOME Photo Gallery 林檎通信 おみやげ工房 OTOGAR 林檎茶店入口
6月9日 火曜日
 早めに成田空港についたものの、どうやらとても混んでいるらしい。待合室で座っていたらなぜか呼び出しがかかる。なんと!満席のため、ビジネスクラスにアップグレードなのだ!!うひょ〜トルコ航空5回目にして初めての快挙。パスの色だって違うんだ。
 搭乗して乗務員に見せると、席まで案内してくれて荷物もあげてくれる。庶民には慣れないことばかりでドキドキ。思いっきり浮いてしまうのだった。前菜のお寿司に始まり、メイン、チーズとフルーツを選びデザートまで。1時間半位かけてゆっくり丁寧にサービスされる。パーソナルビデオが有り、ゆったりしたシート。こんな幸せあって良いのでしょうか?居眠りしてたら毛布を掛けてもらえたし。まるでCMの中の世界。

 遅れもなくイスタンブル到着。アンカラ行きに乗り換える。19時半過ぎにはアンカラに着いた。空港に降り立つと、なぜか臭ってくる牧場のかほり。何故?なかなか荷物が出てこないので、トイレを済ませて換金。田舎に行くので「チェックは換金出来ない」とガイドブックにあり、200$替えておいた。1$=258,000TLで51,600,000TL。日本円になおすと下3桁とって2で割る位かな?去年は下3桁とるだけだったから1/2になってしまった訳だ。
 成田→イスタンブル間でお隣だった方の、お迎えの車に乗せて頂いてホテルまで。昔泊まったウスタ地区もすっかり様変わりしていて垢抜けした雰囲気。空港は市内からかなり離れているので時間がかかる。でもお陰様で21時にはホテルに着き、1時間後には寝ることが出来た。助かりました、ありがとうございます!


6月10日 水曜日

↑TOP

 外が明るいので5時過ぎには目覚めてしまった。食事は7時からなので、それまで荷物の片付け。洗濯物は乾いてない。
t001a-j.jpg 12時間のフライトに続いて夜行バスでは体力的にやはり無謀だと判断し、午前中にはエルズルムに出発することにした。
 レストランは8階。景色がきれい〜♪あんまり食欲は無いのだけれど…葡萄の葉と白チーズをはさんだパン2個、卵、オレンジジュース、チャイ2杯。景色をうっとり眺めながら食べていた。一度部屋へカメラを取りに戻って再び上へ。朝のアンカラの風景を写真におさめた。

 8時半前にチェックアウト。15分程北へ歩いて(下りなので助かった)アンカライのクズライ駅へ。ここは地下鉄も走っているので広ーいターミナル駅の様だ。例えるなら綺麗な新宿地下街?
 窓口で切符を買って《大人約150円》ホームへ。5つ目が西の終点アテシュである。9時頃到着。狙っていたバス会社ウルソイは「エルズルム便が無い」といわれ、ERCISエルジシュを紹介された。出発は10時である。《約1750円》

 オトガルを出てしばらくは渋滞のためゆっくりしか進めない。3時間半後にやっと1回目の休憩。もう空腹のピークを通り越してしまって、そんなに食べる気にならない。(このためしばらくは殆ど食べない生活が続いたのだ)しかし暑いので喉が乾く〜!
 2度目の休憩地シワスを過ぎると、いかにも「トルコの大地」が見られた。大平原をバスはひたすら走る。遮るものは何も無い。お、前方に黒雲。「雷じゃないかな」と思っていたら大正解。雨宿りの場所すら見当たらない平原で見る雷はすっごい迫力!羊飼いさん平気なの?大岩の陰に避難している人もいたけれど。。。
 3回目の休憩が19時20分頃。ブラブラしてたら車掌さんに呼び止められ、運ちゃんたち用の食卓へ案内された。そこで夕飯をおごってもらっちゃった。
 エルジンジャンに着いたのは21時頃着。満月に照らされつつ高原を東へ東へ。この渓谷美を昼間見られなくて残念!車内のテレビではシュワちゃんの映画を上映。車掌さんがパンケーキ2個とジュースを配っている。  。。。何もこんな時間に

 『なんだか見覚えのある景色だなあ』とぼーと思っていると、ここがエルズルム。なんと真夜中0時に到着だ。さすがに震えが止まらない位寒い。車掌さんにタクシー乗り場を教えてもらい、クラルホテルまで行く。
 しかしだ!なんと今夜空部屋は無いという…。うそ〜!このホテルだけホテル街から離れているから、荷物抱えて歩かにゃならない。ヤバイっすよ。広い通りを人目につかない様に(←無理だって!)急ぎ足で歩く。メンデレス通りに入ったところ前方から車が…。ヴァカ者(おちゃらけた若者)だと思い、目を合さないよう通り過ぎようとしたら、案の定車から声がかかる。「どこ行くの?」わ、出た〜英語だよ。『どうやってかわそうか』と考えつつ、「こっちへ来なさい」との続く言葉に「へ?」と振り向くと、ポリスなのでした。でもマズイことに変わり無いよね。トルコ東部で外国人が真夜中に一人で外歩いているなんて。
 「何しているんだ」と詰問調できかれたので、トルコ語で「ホテル探してる。クラルホテルが満室なの」と答えると途端に雰囲気が柔らかくなった。(良かった良かった)そしたらパトカーに乗せられ真夜中のホテル探し。これも補導の一種ですか?「トルコが好きで、日本でトルコ語を勉強してここまでやって来た旅人を、エルズルム警察はきちんと世話せねばならない」とばかりに走り回る。夜中にたたき起こされるホテル従業員が不幸でした。すまんかったのお。
 しかしなぜだかどこも満室で空きがない。「エルズルムはホテルの数が少ないから」とポリスは言う。何軒にも断わられ、「高いけど一応きいてみるか」と2星のHotel Seferへ。ツインルームが1部屋だけ空いているという。その分料金は高くなるし、明日は団体が入るので1泊しか出来ない。しかし背に腹は変えられないので宿泊することにする。やでやで。ポリスの皆さんありがとお〜!ベットに横になれたのは2時をまわっていました。あ〜長い1日だった。。。


6月11日 木曜日

↑TOP

 部屋は東側。案の定5時には明るくて目が覚めてしまう。なんせここはトルコの東の端だから、陽が昇るのだって早いのだ。片付け片付け。昨日から持ち歩いていた靴下乾いていない。参ったなあ。
 団体さんが来るせいか、7時だというのに兄ちゃんが掃除したくてたまらない素振りを見せる。なので8時前にチェックアウト。《約2000円》レセプションのおじさんに「どこ行くの?」ときかれたので「ユスフェリ。どうやって行くか知ってる?」と尋ねると、このホテルで働いている大学生のアーデン君を呼んで来た。彼がバス会社に案内してくれるそうだ。
 外は快晴、暑くなりそうな雰囲気である。しかし昨日までは、雨混じりの寒ーい日が続いていたんだって。高気圧人間か!?私は。

 バスは9時もあったけど、時間の関係で午後3時半の便に乗ることにした。それまではエルズルム観光だ。まず彼の通うアタテュルク大学を見学。市バス、またはチャイカラ通りからドルムシュに乗るそうだ。
 ヤクティエメドレセに出る通りの途中に3星のホテルがあった。最近できたホテルで、エルズルム1だという。「あれ?ブユックエルズルムホテルは?」と尋ねたら、閉鎖されたんだって。
t003e-u.jpg
エルズルム大学入口
t004e-y.jpg
 ドルムシュで大学構内をぐるーと一周したあと、彼は講義に出る。ここでも宗教勢力が力を持っているらしい。うん、確かに女生徒はスカーフをすっぽり被ったのが殆どだ。
 大学を出てジムフリエット通りを東へ。観光名所を回り、チフテミナーレメドレセでお茶しながら日記を書く。お昼過ぎには隣のウルジャミイからアザーンが流れてきてイイカンジ♪
 少し道を戻って国鉄駅へ行く。何にもない〜。汽車の時間をチェックしてからホームへ。日陰は涼しいのに、とにかく暑い〜!出発前の天気予報から判断して、長袖しか用意してないから辛いよぉ!フラフラしながら缶ジュースを買い出ししてホテルへ戻る。「!?」ツアー客が溢れている。どうやらトルコ人らしい。そうだ、子供達はもう夏休みだったよね。
 その内ロビーの椅子が空いたので腰掛ける。隣に座った女性(親がフランスやドイツで働いているそうだ)とお互い片言のトルコ語で会話する。子供達も寄ってきたので、折りヅルをあげたらとても喜んでくれた。なんだかとっても嬉しくなっちゃうのでした。

 15時ちょと前に出発。道路を横断し、ホテル目の前の青空市場を通ってバス会社まで。出発10分前にはバスが到着したのに、男性が一人乗っているだけで誰も来ない。結局発車したのは16時頃。バス内はその間に熱せられて30度越えてるよ〜《約 500円》
 運ちゃんは普通の道路ではメチャ安全運転なのに、山道に入ったら俄然張り切りだした。それが上手いのー!道を知り尽くしているんだね。
 いろは坂なんかメじゃないコースをひたすら走る。途中のTortum湖は絶景♪色はワン湖の美しさに及ばないけれど、周囲の険しい山道と相まって不思議な雰囲気をかもし出していました。
 ユスフェリへは18時過ぎに到着。オトガルへの道のりでチェックしていたが、ホテルが見当たらない!結局客引きに連れられてポリス前の OTEL HACIOGLU(ホテル ハッジオウル)へ。2泊するので少しまけてもらった。《一泊約350円》
 荷物を部屋に置いてスタッフ?の少年2人と町中を見学。小さい町のですぐに見終わってしまう。川(Coruh チョルフ川)の流れはとても激しい。ヨーロッパ系の観光客はこれを利用して川下り(ラフティング)しに来るのだそうだ。
 眠いのと、連日の移動で疲れているので部屋に戻る。改めて見てみると汚いなあ。ついつい部屋中を拭いてまわり、バスルームをシャワーで掃除してしまうのでした。おーい、ちゃんと掃除しろな。新しいテレビ入れるより客がくると思うぞ。
 21時頃寝たがうるさーい!隣がトイレ付じゃないので出たり入ったり。部屋の壁にそって階段があるので、上の部屋に向かう足音も気になる。さらに、すぐ隣に建つジャミイのアザーンの大音響もすざまじい迫力であった。


6月12日 金曜日

↑TOP

t005y-g.jpg 結局夜中も色々五月蝿くて、よく眠れなかった。5時には目が覚めてしまったよ。暑いせいか、乾燥しているからか、洗濯物は全て乾いていた。だらだらと用意をして7時過ぎに外に出たが誰もいない!町中をあちこち歩いてみたが、この時間で暑さにヘトヘト。ちょっとゆっくりしようかと、泊まっているホテル下の雑貨屋さんの前を通ったら、3人のじいちゃんに呼び止められチャイをおごってもらう。
 ここのホテルに泊まっているとわかると主人のハッジじいちゃんは大いに喜ぶ。もう一杯チャイをごちそうしてくれるは胡瓜をくれるは…。他のじいちゃんにナイフを借りて皮をむき、塩かけて食べていた私も私か。。。
 しばらく外で涼んでいたら、昨日の客引きくんがやっと起きて来た。話をしてみると、教会巡りツアーは個人的にタクシーを利用して行くしかないようだ。そこでタクシーステーションへ行って運転手と交渉。イシュハンまでが約3000円で、ドルトキリセまでが2000円程。すっげー出費!まあ、でもホテル代を今回かなり節約出来たので、一度きりの豪遊(?)とOKする。

 まずはイシュハンへ。猛スピードでガタガタ舗装道路をとばす。アルトヴィンとエルズルムへの三叉路でコーラをおごってもらった。煙草吸いながら兼コーラ飲みながら運転する運ちゃん。技だねこりゃ。
 現在のイシュハンの町を通り過ぎてから左手に曲がる。あとはひたすら山道を登るのだ。ここからの景色はまさに絶景〜♪山山山。『なんでこんな高地に教会なんか作ったんだろう…?』と思いつつ眺めていたら、頂には家はあるは学校まであるは。なんだ、生活圏なんだ。ちょっと興醒め。(外国人の身勝手ですね)
t006i-c.jpg でも建物はお見事!《入場料約 250円》アルメニア教会とも違う。文字もグルジア文字なのかな?優雅さではアルメニアのそれに劣るけど、これだけ見事に残っているのはやはり素晴らしいことである。
 「8世紀に建てられ11世紀に拡張され た聖母教会」とガイドブックにあった。天井のフレスコ画の青がきれい♪建物側面の壁にはライオンと蛇の戦いのレリーフがある。

 一度ユスフェリまで戻って、朝方散歩した川向こうの道を登ってゆく。鋪装なんかしていないガタガタで狭い道なんである。おまけに土埃がすごい。真っ白になる〜!日射しもさらに強くなっていて痛いくらい…。道中見える山肌に、朽ちかけた教会が2つあった。
 道の途中でタクシーストップ。なぜ?と思ったら、そこがドルトキリセの場所なのだ。畑の中、人家だってあるよん。その畑をぬって道無き道を登って行く。うお〜!これも大きい!!装飾は無いけれど、建物自体はしっかり残っている。10世紀グルジアの教会と修道院である。運ちゃんは撮影ポイントを教えてくれつつ見て回る。「ここから金が出たんだよ」なんていう秘密情報も。。。ホント?

 この教会に咲いていた星形の花を皮切りに、帰路わざわざ車を止めて花を摘んでくれる。しまいには野生のさくらんぼ!持ちきれないのでビニール袋を出したら、反対に張り切って木に登り、山ほど採って来てくれた。お次は桑の実まで。
 たくさんの花と実をかかえ、ホテルまで送ってもらう。写真送るからと住所を書いてもらった。それが13時過ぎ。4時間近くの貸し切りだった訳だ。この頃からそれまでピーカンだった空に雨雲が出始める。
 昼飯昼飯。丁度ホテルにいた従業員くんに「あそこ美味しいの?」ときいたら「うん」との返事だったので、すぐ右手にあるロカンタへ。窓に色々メニューが書いてあるが、それらしい鍋がない。「何があるの?」と尋ねると「キョフテ」。『それだけか!?』ずーとまともな食事をしていないのにイキナリ肉。…ま、いっか。

 隣のジャミイで果物とスカーフを洗って、ホテルでシェスタ。15時半過ぎから更に雲行きが怪しくなる。『一雨降れば少しは涼しくなるかな〜』て思いながらゴロゴロしていたら、あっと言う間の大雷雨。少し弱まったかな?と思っても、すぐまた大降り。稲光りも止まない。おかげで部屋の窓を開けたり閉めたりを繰り返していた。でもこうゆうの好き♪
 19時頃トイレに行こうとしたら、あり停電?必殺ライトでトイレを済ませて外へ。宿代を払ってしまおう。差し入れのさくらんぼも持って行く。そしたら朝のハッジじいちゃんが店の軒下でホケーと座っている。挨拶すると「座れ座れ」と言われ、ライトを見せたら大ウケ!また胡瓜をもらい、それとチャイで夕食。お店に買い物に来る人と片言で会話する薄暗い雨上がりの夕刻。なんかえーのー
 結局明かりがついたのは20時過ぎだった。


6月13日 土曜日

↑TOP

 今日は休日なので町は実に静か。『おじ〜ちゃ〜ん〜』とお店を覗いてみたが、閉っている。オトガルへ行ってバスの便を尋ねたら、ダイレクトでリゼまで行くバスは9時発だそうだ。《約 750円》まだまだ時間があるので、軽く散歩してからホテルの日陰で休憩。周囲の山々を眺めながらぼ〜とする。昨日の雷雨がウソみたいな晴天である。
 そうこうしている内に、隣の貴金属店のおじちゃんが車で出勤。「おはよう」とご挨拶する。チャイの出前をとってくれて、開店準備が整ったところでお喋り。英語も少し話せるのだ。

 ハッジじいちゃんもこのおじちゃんも「ドルトキリセに行った」と言うと、「歩いてか?」ときく。片道13キロの山道を往復歩けるのはトルコ人だけだよ〜!山の頂近くにはヤイラがあるそうだから、彼等は平気で登っていくんだろうな…。

 さあ、出発だ!今度のルートも山道。緑の土・赤い土・黒い土。目の前で移りゆく様々な風景を見ているのが幸せ〜♪昨日の大雨のせいか、あちらこちらで崖崩れが起きている。道路が半分土砂で埋まっているよ〜!でも運ちゃんのテクニックはさすが!なんである。
 Artvinが見えてきた。川岸では大掛かりな工事をしている。これからリゾートとして売り出すのかな?ふもとの待合所で一旦停車。運ちゃんに「これから15分位かけて上の町まで行って戻ってくるけど、ここで降りて待っていますか?」と尋ねられたが、せっかくだから「見に行きます」とそのままバスでGO!これまた急で狭い道を登る。Artvinの町は人も多くて、とても活気のあるところ。山中にある町なので、周囲の景色のきれいなこと♪ここなら宿泊するのもいいかもね。

 さて、バスは今来た道を下り再び待合所へ。そこでトラブゾン方面行きのお客を拾って北へ向かう。ここを過ぎた辺りから山に緑が増えてきた。
 段々対向車が増えてきた頃。『うわ〜!』最後の峠越えである。緑、また緑の山々の向こうに黒海が!!水蒸気が熱せられて、雲となり山の方角へ南下しているのがよく分かるよ。うん、北上ルートを選んで正解だったな。
 後は下るだけ。山を降りきると、すぐホパの町である。オトガルのすぐ近くにホテルもあった。ちょっと休憩後出発。それが13時頃。
 ここから先は西進だ。さすがに黒海地方、湿気でベタベタする。それに今日は土曜日なので道も混んでいる。途中で警察に止められたりして、リゼに着いたのは15時近くなっていた。

 隣に座っていた母娘もここで下車。この2人に通りの場所を教えてもらって町中へ。ホテルを探しに行く。ビジネスホテルっぽい OTEL EFESに行ったら、ここも満室。(灰色のプードル犬がいます♪)「どこか近くにいいホテルありますか?」ときいたら「ある」とのご返事。「問い合わせてあげるから、座ってチャイでも飲んでなさい」とのお言葉に甘える。一服しながらオーナーらしいおじさんとおしゃべりして、部屋があるというホテルへ連れて行ってもらった。
 ちょっと値段ははるけど、少し値切って『1泊だから』とOKする。そしたらここまで案内してくれたEFESのオンデルくん「ウチのホテルなら、もっといい部屋を安く提供出来たのに、ごめんね。お詫びに丘の上のチャイセンターに案内する」とまで言う。お前ってなんていい奴なんだ!せっかくだからお願いする。
 16時にエフェスホテルで待ち合わせ。なんと車で連れて行ってくれるのだ。もう一人の兄ちゃんも一緒である。キツイ上り道なので、この時間帯なら車で正解。もう上のチャイバフチェシは大混雑である。説明付きで茶畑をぐる〜と見て回って、茶葉を採ってもらう。そして彼等のお友達のいる席へ。混んでいるので、なかなかお茶は出て来ません。そこで4人を相手に辞書を片手に日本語講座。楽しく過ごせたよ〜ありがとお〜!その後茶葉の買い出しにもつき合ってくれた2人。ホント色々とどうもありがとう♪

t007r-s.jpg
t008r-b.jpg
 エフェスホテルからは歩いてホテルまで。途中ビュッフェで夕飯をとる。この暑い1日の終わりに、とろけたチーズと唐辛子のきいた熱〜いトースト。それに冷たいアイラン。なんてトルコちっくな組み合わせ!『幸せ幸せ』と食べる。「ごちそうさま、とってもおいしかったです」と言って、値段を尋ねると「お望みのままに」。「へ?」ときき返すと「あなたはお客さんだからわたしのおごりです」。ひゃ〜なんてこと〜!ありがとう〜!
 ほくほくとホテルへ。フロントの兄ちゃんに「リゼの人は親切なんだよ」と言われる。はい、真にごもっとも。リゼの人の親切に頭が下がりっぱなしの一日でした。


6月14日 日曜日

↑TOP

 5時起床。久し振りにぐっすり眠れた。早朝の涼しいうちにお茶の丘に登るのだ。それでも登りはきつく、ぜーぜーはーはー言いつつ登りきった。庭園の奥まで行ってベンチで日記書き。気持ちいいよ〜♪8時半過ぎまでそこでくつろいでいた。
 ホテルへ戻ってテラスで朝食。典型的なトルコ風朝食である。ブラックオリーブに白チーズ、バター、蜂蜜、胡瓜にトマト。リゼのチャイはとても濃い。

 チェックアウトして、昨日バスを降りたトコに行ってみる。ここより東側がホパ方面行きで、西側がトラブゾン方面行きなのだそうだ。強い日射しの中をてけてけ歩く。やっとそれらしき駐車場に着き行き先を言うと、出発は15分後の11時。やでやで一休み。チャイを頼む。
 あーおいしー!生き返るよ。その店で働いている少年が窓越しに「リゼのチャイはウマイか?」と尋ねるので「ギュゼルギュゼル」とゼスチャー付で答えていた。「出発だよ〜」との声に「いくら?」ときくと「いいからいいから」。わたしエルズルム以来お茶代払っていません。
 45分位走ってOfの町に到着。《約 100円》ここでバスを乗り換えて、Caykara チャイカラという町まで行くそうだ。橋のふもとで降りて、そこから南側まわる。すると小さなオトガルがあるのだ。12時発というのでお茶飲んでたら、いきなりすぐ出発。『うそ〜まだ全然飲んでないよ〜』と慌てて飲み干す。『店員はどこ?』出発のクラクションをぷーぷー鳴らされている。すると店にいたおじさんの一人が「私のおごりだ」とのジェスチャーをする。感涙。「おおきに〜ありがと〜!」と叫んでドルムシュに乗る。《約 250円》
 緑が濃いが、真すぐ整備された道を南へ進む。しかしチャイカラを過ぎるとそこは未舗装道路。埃がすごくて、車の窓を開けているもんだから、目が痛い〜。
 直射日光が当たっていた運ちゃんのライターがいきなり爆発して大笑いになったっけ。あぶねーなー(^ ^;)

 50分近くかかってUzungol ウズンギョルに着いた。きれ〜♪でもなんでこんなに人がいるの?トルコの清里状態である。ホテルは運ちゃんが案内してくれた。日曜から月曜にかけてなので空き部屋有り。良かった〜。Sezgin Motel下はレストランである。
 部屋はまだ掃除中なので、フロントに荷物を預けて下のカフェへ。一息ついてから近所を散歩。周囲にはアイスクリームや茹でトウモロコシ(8円位なの!)の屋台が出てた。
 今度は町の中心へ。車がひっきりなしに通るので埃だらけになってしまう。白いきれいなジャミイまで行って、そこでくつろぐご家族とおしゃべり。訛りが強くて理解するのが大変!地元の人かと思ったら、観光客なんだって。
 あづい〜。ホテル下のカフェに戻ってお茶。ここの側から飲み水が出ていたので(湧き水なのかな?)汲んでから、部屋へ行く。『♪』ロッジ風でかわいいーの!新しくてきれいで、景色もいい。なんて素敵な日曜日♪

 しばらく部屋でくつろいで、夕食を食べようと下のレストランへ。すると…「トルコ音楽の夕べ」のために音合わせしている。それでも演奏も歌も聴ける。かっちょいい〜!と鑑賞していたら、日本の歌を唄わされた。。。恥ずかしい…。誰か歌のうまい方、雪辱戦してきて下さい!!!
t009u-w.jpg 1時間程聴いて、練習の状態になったので食事にする。テラスで周囲の山々を眺めながらの食事。雲が流れてゆく。よくよく見ていると木々は杉に思えて(専門家の判断を乞う)ちとこわかったが、なにせ美しい風景。昼間の観光客はもういなくて、静かな田舎の夕暮れ。こーゆーのもええやん!
 食べ終わってからも裏の川を眺めていたり…寒くて耐えられなくなるまでぼーとしていた。
 山中だけあって虫が多いので、蚊取り線香が大活躍。知らぬ間に3箇所刺されていたもの。

 21時過ぎにはお空は満天の星々。方位磁石の調子が悪くて方角がわからず、何座か全然わからなかったのが残念。でも久々だなあ〜こんなきれいな星空眺めながら寝るのは。川のせせらぎ、カエルの鳴き声、吹き抜ける風。ちと寒いけど、窓を明け放して星空を仰ぎながらベットに横になっていた。


6月15日 月曜日

↑TOP

 9時半前にチェックアウト。交通手段を尋ねたら「無い」とのこと。『まじ!?』途方に暮れる。「町の中心まで行ってタクシーでチャイカラまで行け」と言われ、行ってみたがタクシーの影すら見えない。
 たまたま私が立っていた茶店の前に、家畜か何かを運ぶトラックが来ていて、30分後に出発しようとしたので「乗せて!」と頼み込んで乗せてもらう。ハッジのおじいちゃんもどこからか乗せてきてもらっているらしい。運ちゃん曰く「この車は日本の三菱製だからいいぞ」とな。ウズンギョルを出ると雲が多い天気である。

 11時前にチャイカラ到着。お礼に絵葉書をあげた。さて、バス探し。「チャイカラツアー」という会社にした。チケットオフィスには運ちゃんたちの写真入りメンバー表が貼ってあって「今日当番じゃない連中は寝ているんだよ」と教えられる。ふむふむ。
 出発は11時丁度。地方の子会社なんでとにかく乗せる。おいちゃんたちは立たせるのだ。天気が悪いので景色が単調で眠くなる。隣のおばあちゃんもこっくりこっくり。
 1時間半後、トラブゾン空港発見。タジキスタン航空機が到着したところだった。その後すぐ、港のそばに着く。降りて右手の坂道を登りきり、左方向へ曲がったところ『うん見覚えがあるぞ』アタテュルクアラヌだ。うるさくないように、一本奥の道でホテル探し。おおキレイ!Hotel Horon。部屋もすごくいい!と思っていたら、案の定値段もそれなり。でも、いいや。値段1/10のトコも泊まったしね。ウスタよりきれいだったよ。

 ちょっと荷物を整理して外へ出る。インフォメでいい地図をもらおうと思ったが無い。靴磨きのおじさんにきいたら「港の方だよ」。またあの坂道を登るのが嫌なので探すのは諦める。
 さあボズテペへ登ろう。バスを探すが、どうもそれらしいのが無い。そしたらチケット売り場のおじちゃんが「ボズテペドルムシュがあるから、それに乗りなさい」を教えてくれた。「Fatih 」印の車が行くそうだ。タクシーと同じで出発する場所と順番が決まっているのね。それを知らずに、走行中のドルムシュをつかまえようとして、あちこちききまくっていた。《約45円》
 おお!確かにいい景色。3年前と同じく、曇り空なのが残念だ。晴れていたら更にきれいだろうなあ〜。しばらく景色を眺めて歩きで下って行った。道中、黒海に揚がる凧を発見。なんか風流だなあ。

 一旦広場まで戻って、今度はUzun通りを西進。教会やらジャミイやら、目についたらすかさず寄っていった。なんとかギュルバハルハトゥンジャミイに着き、ちょっと休憩後出発。『こっちだ!』という道を進んできたのに、違う道だったらしい。私はちょっとヒドイ方向音痴でよく道に迷うのだが、今回は初めて。やはり都会は苦手なのかも…。
 子供に道を尋ねたら、お母さんたちまでたくさん出てきて、近所のおじさんからビレット(バスチケット)をもらって市バスに乗せられた。あうう、面目ない。随分と長いことくねくね走り、運ちゃんに教えられた道を下っていくと…あった!イェニジュマジャミイ。
 苦労して辿りついたので喜びもひとしお。ここを遊び場にしている近所の子供達と少々お話しして、今来た道をさらに下る。ボロボロになったハマムや小さいジャミイを見学しつつ歩く。

 夕方になると更に人出が多くなり、疲れてきたので早めにホテルへ。ねぶいねぶい。クラクラしながらもクラルTVでトルコミュージックチェック!今回も笑えるビデオクリップが多く、満足満足。


6月16日 火曜日

↑TOP

 5時過ぎに目が覚める。陽が差し込まないので割と暗めだ。7時頃5階のレストランへ行く。『わ〜♪』ボズテペも黒海も見える。曇りなのが残念な景色だ。次第に陽が昇り、海面が煌めく。やっぱ高いホテルはちょっと違うな〜。
 先客として1人だけいた女性はどうやら日本人だったらしい。挨拶を交しただけなんだけど、こぎれいなカッコしていたから旅行会社の人かな?

 の〜んびり、ゆ〜くり食べてから部屋へ戻る。チェックアウトして、荷物を14時まで預かってもらった。さて再度観光に出発だ。チャルシュジャミイを目指す。平日の午前中だというのに混雑してるなあ。この市場は生活用品が中心だ。海岸に近づくにつれ、ホウキを作って売っている店が並んでいた。
 適当なところで海岸に出る。かすかに磯の香り。ベンチに腰かけ少々休憩。また東の方へ歩き出したところで女の子2人に話し掛けられる。一緒に写真を撮って、チャイハネでお茶しながら、辞書を片手に色々おしゃべり。「飛行機の時間までつきあう」と言うのだが、学校はいいのでしょうか?いつもながら不思議である。
 「遊園地に行こう」と盛んに誘うので、せっかくだからとのる。1回につき50円程で遊べるみたい。黄色のチップをもらって、それを係員に渡すのだ。
 まずフライングカーペット(日本名)に乗ったが、とにかく動いている時間が長い!「もういいよ〜」ってな位動き続けるのだ。これでは酔ってしまうでしょう。次に乗った観覧車も長いことクルクル回っていたなあ〜。
 あとは市場巡り。この時間帯なのにナターシャが目につく。ひたすら歩き回って疲れたので、広場で休憩。時間までそこでお喋りして、2人と別れた。

 ホテルへ戻って荷物受け取ってGO!でっかい荷物抱えているので道を渡るのが大変だ。影も形もないハワシュのバスを、THY(トルコ航空)のオフィス内で待つ。予定時間を数分オーバーして静かにやって来たバスは、私も含めて2人とビレット売りのおじさんを乗っけたらすぐ出発。『す、素早い!』《約50円》
 空港は市内から近いので、あっというまに到着。以前はシケた建物だったが、今回は建て直してある。白くて新しくてかっこいい!でも途中なので、そこかしこが工事中…。
 チェックインした後ロビーでガイドブックを読んでいたら、空港の見学に来ていた小学生に次々に囲まれ、何度も何度も同じ質問とお別れのキスを繰り返される。づがれた〜!なのでゲートが開くと、さっさと入ってしまった。
 座席はなんと一番後ろ。機内は和気あいあいとしていて、なんか田舎町のバスのノリである。知らない人同士でも話がはずんでしまうのは、トルコ人の才能だね。

 飛行機は予定通りにイスタンブルに到着。(新しい国際線用ターミナル建設中)せっかちなトルコ人にせかされて、まだ止まっていないのに席を立つ羽目に。預けた荷物もすぐ出てきたので18時発のハワシュのバスに乗れた。《約350円》
 しかしバスは満席。通路にも人が溢れて入り込めず、運ちゃんの隣に立っていたのだ。アクサライでやっと席があき腰かけられた。
 終点で降りてホテルへ。さらにサービスが悪くなってる。次は変えてやるからな!やっと部屋を見つけて、リュックを軽くしてから出発。イスティックラール通りで音楽テープの買い出しだ。リセの所まで下ったが、その時点で20時近かったのでリターン。つぶれているお店もあったり…1年で随分と変わるのね。

 そして!夕食は昨年見つけた美味しいピデのお店さ!今年は卵とチーズを注文。飲み物は勿論アイラン。なにせサイズが大きいので半分でお腹一杯になるが、意地でも全て食う。ううう…うまい。しあわせ。←お手軽な奴(^ ^;)
 ホテルに戻ってお茶を入れつつ(イスタンブルに着いたら途端に水の不味さが気になるようになった!)再びクラルTVをチェック。明日の用意をしながら夜半過ぎまで起きていた。電気を消してみたら、なんか窓の外が明るい。見たら、すぐそこに街灯あり。やられた!でも寝る。


6月17日 水曜日

↑TOP

 う、やはり部屋に陽が差し込まないせいか、気付けば7時を過ぎている。ありゃりゃ。8時過ぎにレストランへ。昨年と違ってすいていた。でも期待していたパンが余り美味しくなくなっていてショック…。2個食べたケド。
 食後はまた下のおみやげ屋さんへ行っておしゃべり。トルコ風しおりとTシャツを仕入れる。そこで「今度来る時に連絡くれれば、このホテルの宿泊料金を安くするか、隣のUsta Hotelを予約してあげる」と言われる。たのんます。
 部屋に戻って荷物の最終整理。入れ忘れあり、しまい込んじゃった靴下あり。疲れているのかね?
t010i-c.jpg 10時頃チェックアウト。お昼迄荷物を預かってもらう。ふらふら歩いていたら、結局タキシム広場に出てしまったので、再びイスティックラール通りを行けるところまで下ることにした。
 クラフトやハンドメイドのお店を覗きつつ歩く。リセのちょっと先、ふと左手を見ると立派な教会が!『あれ?こんなところに教会なんてあったっけ?』と思っていると、人が入ってゆく。どうやら見学可能らしい。見せてもらうことにする。
 す、すごい。こんな大都市のど真ん中に素晴らしい建築様式の建物が有るなんて!聖人を奉っているらしい。赤子のキリストを抱いているのがその聖人なのだろう。いいもの見せてもらっちゃった。最後のフィルムはこの教会を写した。

 ホテルに戻り鞄を受け取る。「タクシー?」ときかれたが「ハワシュです」そう、安く済ませるの。停留所で待っていると、すぐにバス到着。一番後ろに座る。
 12時に発車。アタテュルク橋を渡る。うん、イスタンブルは不思議な町だ。一通りの観光は済ませてあるので、敢えて旧市街には行かないが、橋から見た景色はやはりイイ。海と丘とジャミイ。ここでしか見られない光景だよな。
 40分程で空港着。もうチェックイン出来る。さっさと手続きを済ませて、余ったリラを使ってしまおう。おみやげ屋を覗くと『!』薔薇のジャムがある〜。やったー!その他に気付いたことといえば…お菓子類が充実してたこと。日本人の「お土産」に合わせたみたいなの。健康ブームを反映してか、チャイもナチュラル路線。ハーブティーも増えてたなあ〜。

  *今回の気に入っちゃったポスター*

   イスタンブルの空港で:煙草吸ったら罰金1000万トルコリラ
      (さて来年の今頃は何リラになっているでしょうか!?日本円で約5000円です)


↑TOP



 作成日:1998 某月
 改装日:2004/07/11 
 Copyright(c)1997-2016 CAYHANE ELMA All right reserved.
 This website is written in Japanese(Shift_JIS).